カテゴリー「げーじつ鑑賞」の56件の記事

2022年2月 6日 (日)

島本から山崎、そしてMJ

先日は久々に山崎界隈に発向。日本橋から河原町行きの準急に乗車し

ます。近鉄ユーザーにとって阪急は一番馴染みのない私鉄なんで新

鮮です。しかも堺筋準急ですし。

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準急は天六から本領を発揮、約45分で水無瀬にとうちゃこ。こち

らからは徒歩でしばらく、島本駅前の国史跡桜井駅跡を訪問します。

現在は町の公園として整備されています。

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桜井駅は古代の宿駅の一つで、建武年間、楠木正成と正行がこの地で

訣別し、その後正成は湊川で壮絶な死を遂げたことは有名。

♫青葉茂る桜井の~、唱歌「桜井の訣別」は広く知られるところです。

公園内には上記写真の石碑のほか、明治天皇の御製碑などが建ち並ぶ園

内はなかなかです。

 

ロータリーの対面には島本町歴史文化資料館があります。

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昭和16年に桜井駅跡の記念館として麗天館として竣工。外見は2F

建てですが、中は一層。一層目の屋根は裳階です。

内部は町の資料館として古代から現在までの島本の歴史資料を展示。複製

ですが、国宝の後鳥羽天皇御手印置文や後鳥羽天皇像(伝藤原信実)も展

示されていました。実物はめったに見れないんでこれは有り難し!

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ちょうどお昼になったんで、ランチは近くのふれあいセンターのレストラ

ンで。正直、あまり期待してなかったんですが、味もそこそこでコスパ高し。

結構お客が入っていたのはなるほどです。センターの4Fには図書館があり、

男山を一望できる景色はなかなかでした。

 

それではお腹もくちくなったところで次に進みませう。センターから歩くこ

と15分程度で水無瀬神宮にとうちゃこです。

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もともとは後鳥羽天皇の水無瀬離宮があった場所。後鳥羽上皇は承久の乱

で隠岐配流となりますが、没前にさきほど資料館で展示されていた手置文

に自らの菩提を弔うよう記し、近臣の水無瀬信成、親成父子に託しました。

父子は上皇の勅命に従い、離宮跡に御影を奉安した御影堂を建て、その願

いを果たしました。御影堂は明治以降は官幣大社に列格し、現在に続きます。

 

鳥居をくぐるとしばらく神門があり、石川五右衛門の手形も。

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手水鉢は花手水仕様。説明書によると皇室の現在の十六八重表菊は後

鳥羽上皇からとか!

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拝殿でお参りします。主祭神は後鳥羽上皇、土御門天皇、順徳天皇。

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拝殿奥の本殿は明正天皇の旧内侍所を移築したものださうです。

境内地は神宮という割には小さく、普通の神社とたいして変わり

ないですが、御所建築を有するあたりはさすがですな。

拝殿隣の客殿は福島正則によるもので重文に指定されていました。

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参拝を終え、更に北東に進路を取り15分で府境を越え、山崎駅へ。

東海道線の踏切をまたぎ、本日のメインである大山崎山荘美術館に

とうちゃこです。

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みうらじゅんマイ遺品展」!

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大山崎山荘美術館25周年記念とのこと。なかなか攻めるなアサヒ

ビール^^;。

館内にはMJのマイ遺品と名付けられた収集品の数々を展示。

ツッコミ如来立像やヤシやん、圧巻のスクラップブックなど

など。

別館は撮影も可能でその一部を紹介。川崎でも見たアウトドア般若

心経や冷マなどなど。懐かしす!

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MJの圧巻のコレクションとそのセンスに脱帽しっぱなしでした。

いや~、いいもの見せてもらいました!

 

さて最後は大山崎駅前のハーミットグリーンカフェで一服。こちらは

オシャンティやし、メニューも豊富でゆっくりできるんでおすすめ。

大山崎駅周辺は結構カフェがあり、激戦なんでレベル高しです。

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今年の大河ゆかりの水無瀬から太平記ゆかりの桜井駅、そしてMJと

見どころ一杯の山崎界隈散歩でした。またMJの展覧会やってほしいなぁ。

 

 

 

 

 

 

2020年11月22日 (日)

第18回関西文化の日(11/15)DAY2

本日も関文めぐり。けどさすがに昨日結構体力消耗したので、この日はサクッと。

まずは枚岡神社へ。

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起源は神武天皇東征の際、天種子命が国土平定を祈願するため、枚岡神社の裏手にある

神津嶽に天児屋根命と比売大神の二神を祀ったのが始まり。孝徳天皇の時代に現在の地

に平岡連が遷座したさうな。

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本殿は四殿からなり、先の二神に加え、経津主命と武甕槌命もお祀り

してます。ちなみに天児屋根命と比売大神は、春日大社にも祀られた

ことから枚岡神社は元春日とも称されます。

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参拝した日は七五三のシーズンで、こんな授与所もあったりね(^o^)。なかなかの

アイディアやね。ガキが喜びさう。

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また境内ではこんな玉垣も発見。以前はなかったよな。

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『ガラスの仮面』でおなじみかな。大阪市出身みたく、そのゆかりで寄進されたの

でせうか!?

 

参拝を終え、大阪平野を眺めながら南下。15分ほどで東大阪市立郷土博物館に

とうちゃこです。

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それにしても、とんでもないところにありますね、この博物館。結構な急斜面

にあります。敷地内に山畑古墳群があることからこの地につくられたかと

思うんですが、わたしみたくよっぽどの物好きしかこね~よ(^_^;)。

案の定、文化の日にも関わらず他に1名いただけ。まあ図書館みたく駅前に

つくれとはいわないがねぇ。。。

 

当日は特別展示とし「東大阪旅歴史紀行」が開催中。街道や鉄道など旅にまつ

わる展示がいろいろあり。暗越奈良街道に東高野街道や河内街道など東大阪市

にはかつて東西南北に主要道が走っていたさう。いろんな展示がありましたが、

戦国のファンとしては若江城の出土遺物がツボやったかな。壺の横には鉄砲玉

も。信長軍のものかね!?

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大展示室もなかなか見応えあったね。かつて河内湖の周囲に多数の遺跡があった

ことが展示からよくわかりました。一応の見学を終え、生駒山を下ります。麓には

瓢箪山稲荷神社がありました。

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主祭神は保食命で、秀吉が大坂築城にあたり巽の方角であるこの地にふくべ稲荷

を鎮守として祀るよう命令したことが起源。社殿は古墳時代後期の双円墳である

瓢箪山古墳の上に鎮座しています。

また江戸時代には東高野街道で辻占が行われ、現在は辻占総本社とか。このあたり

は今ひとつよくわかりませんがね。

 

参道沿いにメイプルという昔風の喫茶店がありましたが、こちらのコーヒー、香りが

よく立ち、なかなか美味かったです。リピしたい。

 

瓢箪山のアーケード街を北上し、再び枚岡駅まで戻る住宅街の中に、枚岡神社の一の鳥

居を偶然発見。東高野街道沿いに建てられたやうです。

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地元のひとはこちらのルートを使っているんでせうなぁ。鳥居をくぐり、

かつて松の馬場と呼ばれた参道を登ります。駅(神社)は結構高台にある

と思ってましたが、鳥居から歩いても、さほどしんどくなかったのは意外

でした。2日目も終了です!

 

第18回関西文化の日(11/14)

本年第1弾は集中日の1日目。近鉄1dayおでかけきっぷ(阪奈京版)を

利用し、今年も精力的に訪問。

 

まずはこちらからスタート。

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最寄りの天理駅から参考館までのルートとなる本通商店街を久々に歩きましたが、

閉店するお店は意外と少なく頑張っていましたね。もっとシャッター街になってる

のかと思ってました。

イチョウ並木もいい具合に色づいてまして、なかなかの景色。写真を撮ってる方も

結構多かったです。

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さて15分ほどで参考館にとうちゃこ。今回は常設展はパスし、特別展の

みの見学です。他にも色々とまわらんとあかんさかいね。

 

展覧会では「東方見聞録」が牢屋に収監されたマルコ・ポーロの口述を小説家のピサ

が聞き書きし作成され、その写本が多数展示されていました。また見聞録が大航海時代

には航海者のガイドブックと利用されたことなど、世界史に弱い私としては大変勉強に

なりました。

そして意外にも今回の展示でげきか~んしたのは「二条宴上記」!まさかこちらで「北畠

大納言」の記述を生で見れるとはねぇ、嬉しい限り(^o^)。

  

天理から八木でガッツリランチ。お腹がくちくなったところで、大阪線に乗り下田駅で下車

します。2つ目は香芝市立二上山博物館。こちらははじめてです。

 

こちらの博物館では、二上山を3つの石から、その成り立ちや文化を読み解きます。

1つ目の石がサヌカイト

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ガラス質の安山岩の一種で、打ち砕くと貝殻状に割れ、鋭い刃ができる

ため、旧石器時代にはナイフ形石器として利用されたやう。旧石器人の

憧れの品だったとか。名前は1891年にドイツ人学者ワインシェンクが

讃岐国から名付けたさう。

 

2つ目の石は凝灰岩。火砕流や火山灰が固まったもので、熱に強く

加工しやすいとのこと。古代、石棺の材料や基壇を覆う板石、石仏

などに利用されたさうです。ちなみに屯鶴峯の白い山肌はこの凝灰岩。

 

3つ目の石は金剛砂。ザクロ石が風化して川に流れて細かくなった

ものらしい。鉄分が多いため、非常に硬く研磨剤として利用されたみ

たいです。硬度は6.5から7.5(ダイヤモンドは10らしい)。

自然科学の要素も多分な展示で、なかなか面白かったですね。

 

博物館から国道165線沿いに二上山駅まで歩き、南大阪線と御所線を乗り継ぎ、

忍海駅へ。次の博物館がこちらです。

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展示の主人公である飯豊皇女(いいどのよひめみこ)は、履中天皇(17代)または

その皇子を父とし、葛城氏出身の姫を母として生まれた女性ださう。忍海で育ち、

清寧天皇(22代)のあと高木角刺宮で顕宗天皇(23代)が皇位につくまで政務を執っ

たとのこと。

ちなみに履中天皇の母方の爺さんも葛城襲津彦であるなど、葛城氏ゆかりの人物

でした。政務を執ったあとまもなく亡くなり北花内大塚古墳に葬られました。

博物館の横にある角刺神社は、旧高木角刺宮の跡ださうです。もちろん祭神は飯豊

皇女。

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再び御所線に乗り、御所駅で下車。JRに乗り換え、2駅目の掖上駅で

下車。北に歩くこと10分ちょい、最後の目的地へ。

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水平社博物館です。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」で有名な水平社宣言。

水平社は、御所市柏原の青年たちが結成した組織で差別のない社会を目指し

たそう。そういやそんなこと義務教育でならったやうな。

ちなみに看板の後ろにあるお寺は西光寺で水平社宣言の起草者の西光万吉の

生家なそうな。

正直展示内容にはあまり興味はなかったですが、視野を広げる意味でも勉強に

なったかな。

 

いつの間にか外は真っ暗。ちょうど近鉄御所行きのコミュニティバスが

あったのでそちらに乗車。新コロの影響で100円の乗車賃もロハ、しかも

駅まで誰も乗ってこず貸し切りでしたね(^_^;)。

そんなこんなで1日目は終了しました。

 

 

 

2020年9月 6日 (日)

みやびの色と意匠-公家服飾から見る日本美-@県立美術館

最終水曜日もげ~じつ三昧。こんどは奈良県立美術館へ。

これまた西国三十三所に負けず、地味な展覧会です(^^)。

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館蔵の吉川観方コレクションが中心ですが入館料は800円と強気でした!

まあ当方は招待券ですがね。

 

展示によると公家男性の場合は

晴(公式):束帯・・・位によって色が違うらしい。

褻(略式):直衣、狩衣、小直衣・・・決まり事も少なく色も多彩とのこと。

束帯の冠も武家は纓が巻いてるなど微妙な違いもわかり意外と面白かった

かも。歴史が身近に感じられる良い展示でしたね。

 

聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-@京博

ちょっと前、8月の第三金曜、午前はお仕事、お昼からはこちらのきっぷを使い

洛中入です。大盤振る舞いのきっぷ。通年化してほしいなぁ。

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それにしても暑かった。当日は37度まで上がりましたっけね。京都駅から日陰を

河原町方面にえっちらおっちら。途中コンビニで休憩しながら七条河原町で

ランチです。

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asipai京都店。鳥取発のスパイシーカレーらしい。辛いもんが苦手な拙子ですが、

ほどよいスパイス加減で美味しかったですね。リピあり。

七条大橋を越え、目的地の京博にとうちゃこ。久々です。

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西国二巡目の巡礼者としてはなかなか興味深い展示。七観音が勢揃いするなど

圧巻でしたね。ただテーマがテーマだけにこれといった目玉はなかったかな。

さすがにご本尊は持ってこれないし。それもあってか館内は空いてました。

まあ極暑の中、来る人も限られるわな。帰りも七条通でお茶して解散。

暑さにへばりそうになりましたが、いい気分転換になりました~。

 

 

2019年12月 8日 (日)

神戸市立博物館名品展

昨日は、ロハ券片手に三宮入り。市立博物館で開催されている名品展へ。

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博物館はリニューアルされたばかりで、1Fは以前と異なりロハゾーン。今回の

展示は2F、3Fが会場となっており、名宝の数々が!

 

大目玉のザビーは、コレクション展示室に桜ヶ丘銅鐸・銅戈とともに

仰々しく展示されていました。

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南蛮美術館室には織田信長像も。天正11(1583)年5月上旬に大徳寺

総見院住持古渓宗陳の賛があることから一周忌のために制作されてもの

だそう。

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他にも古墳時代の須恵器から明治のガラスまで様々な文物が展示され

見どころはいっぱいでした。ただリニューアル後、ちょっとボリューム

が減ったのが残念かなぁ。なんかスカスカしてたな(^_^;)。

 

元町でランチ後、メリケンパークにも足をのばしました。何年ぶりやろ!?

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こちらでは神戸海洋博物館へ。携帯でホムペをみせて100円引きです(^^)。

なんでも神戸港振興協会がやってるさうで、神戸港にまつわる海事関係

の資料が多数。神戸港に入港する船の模型や大輪田泊にはじまる神戸港の歴史

まで。2Fでは福原京の映像も流れており、歴史ファンとしてはそれがなかなか

おもしろかったな。けどこちらの目玉はこれ。

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川崎重工の企業博物館であるカワサキミュージアムです。

鉄道車両やバイクなどの運輸機器からシールドマシンにロケットエンジンなど

川崎重工がすんごい企業というのがよくわかりましたね。

また初代社長が松方幸次郎やってんなぁ。さういやこの夏に行った国立西洋美術館

の松方コレクション展でもそんなこと書いてあったやうな。

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0系も見れたし、いや楽しかったな~。ちょっとガキがうるさかったが

十分楽しめました。

 

あっという間に日は暮れ、当日はルミナリエ開催2日目の土曜ということで

観光客が多数。

金券ショップで大阪難波までのきっぷをゲットし、三宮をあとにしました~。

それにしてもきっぷを手に入らるのにめちゃ苦労した(-_-;)。なんとかゲット

したのも最後の一枚やったしね。こんどからは予め難波で復路分も確保しといた

ほうがよささう(^_^;)。

2019年11月10日 (日)

久保惣記念美術館と南海電車

本年の関西文化の日第一弾は和泉市立久保惣記念美術館へ行きました。

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難波からは泉北高速線直通の準急で。

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南海高野線といえばこの車両かな。本線と違い山側なのにステンレス車。

天下茶屋からは堺東まですっ飛ばすんで思ったより快速運行。

中百舌鳥からの泉北高速線は各停になりますが、それでも1駅間が

2~4キロ程度あり、やはり快適でした。

 

さて終点、和泉中央で下車。駅前は実に整然とした計画された町並み。

美術館に行く途中、和泉市の施設であるシティプラザにはその名もTR

Cシティプラザ図書館がありました!とうとう館名にも社名をつけるよ

うになったんやね(^_^;)。色々と叩かれているTRCでもありますが。

館内の中央には中庭があり、光のよく入るオシャンティな図書館でした。

 

さてシティプラザを抜け、高架道をしばらく行くと桃大に。

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こちらもオシャンティな学校。英語名はセントアンドリュースらしい。

キリスト教の大学ということで教会があったりと。さて大学の裏には

和泉市立いずみの国歴史館がありました。こちらもついでに見学。

昨日は秋季企画展として「阪和電気鉄道からJR阪和線」が開催され

ていました。

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正直、阪和線はあんまり利用することがないんで馴染みが無いですが、

阪和電気鉄道から南海山手線を経て国鉄になった異色の経歴や乗客を集める

ため知恵を絞った社員の取り組みは興味深かったですね。ただ常設展が

半分撤去されていたのが残念。中世の歴史を見たかったんやが(^_^;)。

  

資料館から歩くことしばらく、町並みは旧村の雰囲気に代わり、10分強で

目的である和泉市立久保惣記念美術館にとうちゃこです。

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通常なら1000円と結構ええ値しますから、ロハの昨日はかなり賑わってま

したね。特別展「絵画でランデヴー」が開催。

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「旅」と「出会い」をテーマに円山応挙や伊藤若冲、葛飾北斎さらには

ミレーやモネ、ルノワールなど東西の名画が多数展示されてました。

また、どの作品にもちゃんと解説がついてあったんでたいへんわかりやす

かった。展示されていた新館の北側には市民ホールなどがあり、さらにその

奥には本館があります。こちらの内部には中国の工芸が多数ありました。

中には響銅鵲尾形柄香炉などの重要文化財などのお宝も。

もともとは久保惣という繊維会社の社長コレクションを市に美術館ごと

寄贈したことがこの美術館の始まり。他にも国宝2点と重文18点を有する

一大コレクションを有する美術館です。久保惣自体は廃業したらしいが

いいものを残しましたね。現在のIT企業では考えられんことでせう。

庭園も美しく、1000円払っても価値ありの内容。今後要チェックの美術館でした。

 

帰りは流石にくたびれたんでバスで和泉中央まで。駅前で軽くランチを済ませ

難波へ。帰りは泉北高速鉄道の5000系。

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ホームには泉北ライナーの発券機もありました。

難波まではさほどかからないとは思うけど、朝はやっぱゆっくり座って

行きたいさかいニーズがあるのかな!?

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普通に帰ってもつまらないんでちょっと趣向を凝らし、岸里玉出駅で

乗換。汐見橋に向かいました。こちらの線には今まで乗ったことが

なかったので。それにしても1時間に2本とは油断してた(^_^;)。

閑散とした場末の町並みを走りますが、いちおう高野線なんで複線。

今となっては単線でも十分なんやがね。車両も旧ズームカー22000系を

改変した2230系。2扉となかなか味のある2両でした。

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汐見橋駅は実に閑散。難波から一駅とは思えない静けさです。

もともとは汐見橋駅は高野鉄道の大阪のターミナルで道頓堀駅と称していた

さう。かつてはそれなりに活気があったんでせうねぇ。

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因みに運賃は難波と同じ570円。乗継割引の効果は大です。これは橋下の手柄

やね。

さて駅を出ると左手には阪神なんば線の桜川駅。

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貫禄ある大先輩と縮こまった新参者と感じですね。

南海グループ十二分な関西文化の日第一弾でした~。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年11月 4日 (月)

bkから天王山へ

昨日は大阪から京都へ。まず午前中は谷四のbkへ。毎年恒例のbkワンダーランドに参戦です。

T-1スタジオのセット見学とデジタルスタンプラリーに参加。

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昔は総合受付でアンケートに答えると記念品をくれましたが、最近はただではくれま

へん(^_^;)。

今年の記念品はクリアファイルでしたが、実用的でええね。来年もこれでお願い!

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bkの見学は1時間で済ませ、谷四から地下鉄と阪急京都線を乗り継ぎ大山崎へ。

 

まずは山崎駅前のタビタビというお店でランチです。

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日替わりのチキン南蛮定食。バランスよいメニューの上、

なかなか美味しかったです。こちらはリピあり。ただし大山崎に来る

ことあらば!

 

おなかもくちくなったところで、駅前から送迎バスに乗り、大山崎山荘美術館へ。

さてこちらは何十年ぶりやろ!?

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当日は「東山魁夷のスケッチ」という展覧会も開催されてました。

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作品は、以前来たときはなかった安藤忠雄設計の山手館「夢の箱」にも。

森林など自然な風景画が多いイメージが魁夷にはあり、ヨーロッパの

町並みの風景画はなかなか新鮮でした。

常設展示としてはバーナード・リーチや河井寛次郎など民藝運動の旗手

たちの作品が数々展示されてました。これらは以前来たときとおんなじやね。

絵画に焼き物、しかしこちらの見どころはなんと言っても加賀正太郎が設計し、

1917年完成の本館ですよ。鉄筋コンクリート造りですが、ハーフティンバーが

の外観が美しい。シャンデリアに巨大なオルゴールなど調度の数々も見どころです。

テラスからは淀川や男山が眼前に広がるなど、こちらの美術館はほんとイイネ。

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さて美術館のあとは隣接する宝積寺にも参拝。

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行基が奈良時代に開基した寺院で、山崎の合戦の際には秀吉の本陣が置かれたさう。

秀吉は合戦の勝利を謝し、三重塔を寄進したとか。なんでも一夜でできた伝説も。

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境内にはこのやうな幟が多数ありましたね。

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マンホールにも同様のデザインが施されてされており、来年の大河

を見据えてますね。

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マンホールの上にシールを貼り付けた感じやね。

 

天王山を下り、駅前の待庵や離宮八幡宮を見学。

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離宮八幡宮は貞観2(860)年、宇佐八幡の分祀を受け嵯峨天皇の河陽離宮に

鎮座したことが始まり。その後、荏胡麻生産がはじまると油座が結成され、

当宮は座の会所となり栄えたさう。境内には油祖像や全国油脂販売店標識(黄色に

黒目玉)なども設置されてました。

 

また大山崎町歴史資料館も見学。こちらも大河を見据えた「国衆から見た光秀・藤孝」

が開催。ただ内容が国衆関連でちょっとスケールがちっちゃかったなぁ(^_^;)。

  

さて色々見て回るうちに時間は15:30。大山崎駅前の町家を改造したハーミットグリーンカフェ

でお茶をしました。

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少々お高かったですが、デザートはなかなか美味しかったですね。お店もおシャンティ

でゆっくりできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年10月13日 (日)

天神さんの古本まつりからの天満天神繁昌亭

秋は古書市の季節ということで先週に引き続き今週も大阪へ。会場の大阪天満宮へ

は例年は東西線経由で行きますが、今年は倹約し日本橋経由で。

途中、堺筋本町でランチし、天満宮入り。台風一過で会場はかんかん照り。日差しが

暑いくらいでした(^^;。

 

天王寺では正直あんまほしい本がなかったですが、こちらはヒット率が高し。

1時間半ほど物色し、とりあえず2冊ゲットです。それぞれ200円です。

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いい買い物を済ませ、天満宮隣の繁昌亭へ。古書市からの繁昌亭は去年か

らの流れです。さて本日の出演はこんな感じでした。

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前半で落語の感を取り戻し!?、仲入後が勝負です。学光は、なら健康

ランドのcm以来かな(^^;。文喬もさすがの話術で、話に聞き入ると

同時に笑かせていただきました。落語ももちろん面白いが一番笑ったのは、

睡眠薬のはなしかも(^^)。

そんなこんなで、休憩を入れて2時間半の話芸にすっかり酔いしれた次第で

す。また来年と言わず、ちょくちょく観覧に来たいものですね~。

帰りも倹約のため、日本橋まで歩きでした~。

 

2019年9月12日 (木)

関西文化の日プラス-2日目和歌山編-

2日目は紀州路へ。この日も極暑予想だったんで、南海の和歌山観光きっぷを

購入。こちらがあればバスも乗り放題ですから、暑さ対策もバッチリです。残念

ながらサザンは出発したばっかでしたんで区間急行の8300系でえっちらおっちら

和歌山入りです。それにしても南海は近鉄と違って新車をたくさん投入してくれる

さかいええなぁ。

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列車は75分ほどで市駅にとうちゃこ。係留線にはめでたい電車もとまってました。

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和歌山に来たことを実感する次第。

 

市駅は依然工事中です。ツタヤ図書館も完成しつつあるようです!

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さてまずは駅ちかのこちらへ。本日文化の日の第一弾です。

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「雑賀衆と鷺ノ森遺跡」ということで鷺森別院の寺宝や雑賀衆関連の史料が

多数展示されていました。戦国ファンとしては是非見たかったんで。

特に鷺森別院文書として下間頼廉の書状が多数展示されており、戦国ファン

としては生唾ものでしたね。また蓮乗寺の顕如の書状も。雑賀衆と本願寺の

結びつきの強さがよくわかる展覧会でした。

 

ランチは和歌山バスで京橋まで向かい、幸太郎で和歌山ラーメンとタチウオ

の寿司をいただきました。

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切符にこちらのお店の特典がついていたさかいせっかくなんで。ラーメンは

独特の臭みもなく食べやすかったし、柑橘系のタレにつけた寿司はなかなか

美味しかった。目の前でバーナーでタチウオを炙ってくれたり、パフォーマ

ンスも。本来はラーメンだけでよかったけど、おばちゃんの推しがつよくてね。

けどこちらは頼んで正解でした!

  

再びバスを乗り継ぎ、県立博物館へ。こちらも関西文化の日の対象施設

です。けふ2館目。企画展「真景図-旅する画家が見た風景-」が開催

されていました。桑山玉洲や野呂介山など和歌山ゆかりの画家が描いた

熊野や吉野などの真景図に心癒されましたね。写真のない時代、このよう

な図は非常に貴重やったんでせうねぇ。

 

県立博物館のあとは隣りにある県立近代美術館へも。3つ目です(^^)。

こちらは全くの初めて。近代美術館はあんま縁がないですよね。

水と美術 feat. 坂井淑恵」ということで水にまつわる絵画や造形、写真

など多数の展示がありましたが、やっぱ近代美術は難しいわ^^;。解説なし

にはさっぱりわかんないや(^_^;)。

 

県庁前から再度バスに乗り、秋葉山へ。こちらは鷺森別院が現在の位置に建立

されるまで本願寺のあった地です。その麓にワンダー系寺院五百羅漢寺があっ

たんで参拝しました。

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なかなか立派な山門に本堂。本堂内にはその名の通り、羅漢さんがいるんですが、

堂内は事前に予約がいるよう。今回は窓越しに拝ませていただきました。

  

そして今回最後の目的地の県立図書館へ。こちらでは紀伊国名所図会や北畠

道龍について調査。それなりの成果も得られたんでラッキー。

 

そんなこんなで今回の一通りの目的は達成。あとはお土産を買うために和歌山駅へ。

市駅の高島屋は無くなってしまったからねぇ。市駅前やぶらくり丁は閑散としてま

したが、こちらは賑やかでしたね。買い物も無事終了、再びバスで市駅に向かい、

帰りはサザンで帰宅しました。

 

次回はツタヤ図書館が出来た頃、また来たいぞ和歌山。

 

 

 

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