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2022年5月 7日 (土)

旅引付と二枚の絵図が伝えるまち+さの町散歩

4月三周目は南海の株主優待をはくため、向かった先は泉佐野駅。

数年前に犬鳴山温泉に来て依頼の訪問です。

以前はなかった駅の真ん前に、いや隣接して!?ホテルが建設中

でした。駅がすっぽり覆われて外からは見えない(*_*)。

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それはさておき、駅の東側に歩いて15分程度にまずは本日のお勉強

です。

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一度は財政再建団体に陥っただけあって泉佐野市の歴史館はネーミングラ

イツ!

タイトルのとおり戦国時代の泉佐野市日根野には元関白の九条政基が16

世紀初頭に荘園のあった日根荘に数年間滞在し、当時の日根荘について日記

(引付)と地図を残しています。史料から中世荘園の景観を体感できる場所

として日本遺産にも登録されているさう!

歴史館は模型やパネルが中心でしたが、当時の日根荘についてわかりやすく紹

介されていました。

 

予習も済んだところで市役所前からコミュニティバスに乗車し、いざ日根荘へ。

なんとバスはロハではないかぁ!一度は再建団体に陥ったあの泉佐野市がですよ!

まあこれも、ふるさと納税で逆襲した証かねぇ。総務省にも裁判で勝ってたし。

バスはJR阪和線を越え、久の山で下車。歩くこと数分でこちらにとうちゃこ。

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日根神社。かつては大井関大明神と称し、日根野氏の氏神で和泉五社に

数えられる延喜式内社です。旅引付にも登場し、政基卿もお参りしたこ

とでしょう。戦国時代には焼失しますが、秀頼が再興しています。

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そして隣接するのが神宮寺であった慈眼院です。こちらが今回のメイン。

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白鳳時代の創建とされるが詳細は不明。寺院名の慈眼は政基の院号である

さう。九条家とのゆかりを感じさせます。もともとは無辺光院と呼ばれていた

みたいです。

 

さて拝観をお願いしようと思ったが受付がない。常時の受付はなく、寺

務所のピンポンを押すパターンでした。観光寺院ではないのですね。

さて寺務所で拝観料を払い、係の人の案内でいよいよ境内へ。

門をくぐって、すぐ左手には重要文化財の金堂。

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そして右手に隣接して多宝塔があります。文永8(1271)年に建て

られ、こちらは国宝に指定されています。

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軸部が細くスラッとしたプロポーション。下層は幅2.7mしかありません。

かつては金堂のすぐ横にあったようですが、明治時代の解体修理の際に現

在の場所に移築されたようです。

内部には平安時代の大日如来が祀られ、三賀日は拝観することができるさう。

新緑が鮮やかで、そこにひっそりと建つ瀟洒な堂宇にすっかり心癒やされました。

 

慈眼院をあとに、歩いて数分の総福寺天満宮へ。

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こちらの本堂はわずか一間の春日造でほんとちっちゃいですが、安土桃山

時代の建造でこちらも重文です。このように日根荘には現在も往時の遺構

がたくさん残っておりげきか~んしました(これらは遺構のほんの一部!)。

帰りは南海バスで泉佐野駅へ戻りますが、もちろんこちらは有料です。

駅前でランチを済ませ、午後からは駅の西側を攻めます。

 

駅西は熊野街道が通りさの町といわれ、現在の泉佐野市の元とな

ったところ。江戸時代には廻船業や醸造業、綿織物業で栄えたこもあり

かなり立派なお屋敷が残っています。

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かつての醤油業を営んでいた旧新川家住宅は開放されており、

内部を見学することができました。200年前の建物ださう。

食い違い四間どりなど特色ある建造物となっていました。

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町は迷路状になっており、望楼のある家などなかなか魅力的な

街並みです。

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そしてこちらがかつての食野家跡。

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食野とかいて「めしの」と読むらしい。廻船業で財を成し、天保7年の

日本長者分限帳によれば大関にランキングされ、鴻池や三井と並ぶ大豪商

でしたが、幕藩体制がゆるぎ始めると各藩への貸付なども踏み倒され、

すっかり零落したさうです。盛者必衰の理をあらはすですかなぁ。

 

普段は関空や和歌山に行く際に通過するに過ぎない泉佐野ですが、日根野や

さの町は国宝から古い町並みを残す見どころ満載の町であることを再発見

できました。財政債権もスラバらしく、最後は平成の泉佐野再興の功労者

の市長でおしまいに(さういや結構ふるさと納税させていただきました!)。

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